2023年 &  22/7(ナナブンノニジュウニ)『最後のピアノ』

ちょっと遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします!

昨年は、コロナ禍も3年目を迎え、、相変わらずコロナは収まる気配はありませんが、その中で人々が、ようやく元の生活に戻っていきそうな動きのあった年でした。とはいえ、いざ感染した時の対応や世間の反応、という部分で見るとそれまでとやはり変わっておらず、かといって自粛を促すのでもなく、、 自由に動いても良いよ、でも感染したら今まで通り大ごとに扱うよ、という、なんというか、「かかったら負けゲーム」みたいな雰囲気は、そのまま根強く残っているような気がします。この矛盾がなくなっていかない限り、門だけ開いていても人々は警戒する気持ちを持ち続けるので、日本はまだまだ今のような状況が続くかもしれません。どちらにアプローチしていくのがベストなのかは、僕にも分かりませんが。

世界情勢もかなり揺れ動いた年だったと思います。FIFAワールド・カップでの日本代表の躍進など、明るいニュースもありましたが、戦争や円安、AIの急激な進化 etc…今年はもっと激しく動いていくような気がしますが、とにかく争い事はなくなってほしいと、切実に願います。個人的には、戦争は「自分は正しくて相手が悪い、相手が変わればいい、どうして分かってくれないんだ?」という気持ちが集結したものではないかと思うので、政治レベルだけでなく、人間一人一人が、他の人に対して寛容で、想像を豊かにして、思いやりを持っていこうと心掛けていくことが大切だと思っています。それでも失敗することはありますが、失敗すれば次に気を付ければいい、そう思います。

しかし、、僕自身は、世界情勢やコロナとは全く別次元のことで、ずっと格闘した一年でした。春頃に身体を痛め、そこから回復させるために毎日を過ごしました。(内臓はいたって元気です) あと少し、治さなければいけない箇所があるので、今年も引き続き回復に努めていきますが、プラス面としては、健康に今まで以上に気を付ける生活に切り替わり、基礎代謝などすごく上がった気がします。時々「なんでこんな目にあわなければいけないんだろう?」と思ってしまうこともありましたが、ひょっとしたら10年、20年先のことを考えたら、今こういうことがあったおかげで、健康に注意するようになってよかったのかもしれない、そしてそう思えるように毎日を大切に過ごそうと、プラス思考で考えています。

そんな中で、仕事面では、自分の作品(中山優馬さん『Squall』)が、自分にとって実に16年振りにMステーションで歌われ、その他のいろいろな有名歌番組でも歌われたり、希望も大いに感じた年でした。キャリア的にはベテランなのかもしれませんが、今が一番、音楽的にスキルも表現力も伸びている気がするので、後は本当にコンディションを戻して、またその途中過程であっても生活に工夫を重ねて、仕事に精を出していきたいと思っています。(2/1(水)に、中山優馬さんのベストアルバム『THE BEST and BEYOND』がCDリリースされますが、そこにも『Squall』が収録されます。他にも良い曲ばかりなので、興味ある方は是非!)

そして、最近の仕事ですが、先日1/11(水)にリリースされました、秋元康先生プロデュースの、デジタル声優アイドルグループ、22/7(ななぶんのにじゅうに、通称ナナニジ)さんの10thシングル、「神様だって決められない」の初回限定盤3曲目「最後のピアノ」の、作曲・編曲を担当させていただきました! (今回は自分の曲はMVないのですが、配信もされておりますので、よろしければ上段のタイトル部分をクリックして、Spotifyでどうぞ聴いてください)

この「最後のピアノ」という曲は、元々は、ユーロビートのつもりで作っておりましたが(あと、ちょっとだけ、Favorite Blueさんの『愛よりも激しく、誰よりも愛しく』のような雰囲気も意識しました)、今回のリリースにあたり、より現代的な、EDM的な要素を入れていきました。アレンジにあたり、洋楽を中心に、いろいろ参考になりそうな曲を聴いたのですが、2コーラス目終わった後の間奏部分、、EDM的なシーケンスパターンのアプローチをしたところ、元のコード進行がユーロビートなので、結果的にひじょうにクラシカルな、まるでピアノの左手の速いアルペジオの伴奏のような雰囲気を併せ持ったものになりました。

また、自分はいろんな音楽が好きですが、その一つとして、イタリアの男性歌手、ガゼボの「Coincidence(邦題:ミラノの街角、1987年)」という曲がすごく好きで、今回の曲は無意識にそういう要素が入っていると思います。そして、ガゼボといえば、有名なのが、「アイ・ライク・ショパン(邦題:雨音はショパンの調べ)」という曲です。日本でも、松任谷由実さんの歌詞で、小林麻美さんがカバーされていますね。

この曲を書いた時は、そこまで深くは考えていなかったのですが、秋元康先生の歌詞がのった時、「すごい!」と思いました。自分の音楽のジャンルや方向性が、歌詞がのることによってより明確になった瞬間を感じました。また、内容的にも、今の世の中を風刺した、それでいてとても美しい表現で綴られています。

大変だったのは、曲のBPM(テンポ)が当初考えていたものよりやや速くなったのですが、少し速いだけで最初のアレンジのままだとグルーヴがかなり変わり、、これを現在のテンポでもせわしなくならずに、心地いいグルーヴで聴かせる、ということでした。音作りの際のコンプレッサーの掛け方だったり、シーケンスパターンを微妙に変えたり(実は鍵盤を押さえるだけでピコピコ鳴る音色はそれほど使っておらず、大体は0から打ち込んでいます)、なくても成立すると思ったパートは抜いたり、、本当に、ほんのちょっとの微調整を積み重ねることで、それを達成することができましたが、とてもためになる経験をさせていただきました。

そして、この曲の世界観を決定づけたのが、もちろん22/7(白組)の皆さんです。今のところ MVは出ておりませんが、とにかく、ダンスがバッキバキにカッコいい曲なのです。自分的にこの曲は、意外とオーソドックスに書いているのですが、歌詞や歌、ミックスやダンスなど、携わったいろんな人たちの力が重なり、前衛的な雰囲気さえ持つ楽曲に聴こえていると思います。 ※4/5に発売される、11th シングル(タイトル未定)の、初回生産限定盤BのBlu-ray に、ライブで披露された時の映像が収録されるそうです!

今までいろいろ聴いてみて思ったのですが、22/7 さんはとにかく楽曲が良い! 今回の10th シングルも例に漏れず、表題曲はもちろん、カップリングも全て良い曲でタイプもそれぞれ違うので、現在既にファンの方もちょっと興味あるという方も、今回の「神様だって決められない」(願わくば初回限定盤 笑)を、ぜひぜひ聴いてみていただければと思います!

リスナーの変化やAIの進出などもあり、音楽業界は今大変ですが、「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」とシリアスに思うより、「あれもできる、これもできる」と、可能性をもっと楽しみながら、今年はやっていければと思います。そして、本当に何をやるにしても、健康であることがいちばんだと思います。2023年が皆様にとっても、健康で素晴らしい一年になりますよう、心から願っています。

p.s

疲れた時、リラックスしたい時は、こちらの方もぜひ聴いてくださいね!

https://linkco.re/gGAqRbFa?lang=ja

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