一般人が腰痛を自力で必ず治すための三冊の書籍

◎ 腰痛は本当に治らないのか?

ご無沙汰しておりましたが、皆様お元気でしょうか? 今回はクリエイターの永遠の友達(?)、腰痛について書こうと思います。

腰痛、、一説によると、日本で慢性腰痛に悩んでいる方は、一千万人以上、、、大人の方が大半だとすると、つまり10人に1人くらいの方が、なにかしらの形で腰痛で悩みながら、生活しているといえると思います。健康に関するテレビを見ていても「腰痛が完治することはない」と言い切る先生もいらっしゃいます。

そして私も、ここ数ヶ月、身体のいくつかの箇所を痛めまして、そのうちの一つが、腰痛でした。どのくらいひどかったかというと、よく夏の朝にコガネムシが地面に逆さになって転がって、起き上がれなかったりしているのを見かけますが、私が朝起きようとする時は、まさにそんな感じでした。そして、痛みの出ない体勢を探して、カタツムリの殻のようにクルクルクルクル回りながら、少しずつ起き上がるのです。そんな状態ですから、寝ていても寝返りも打てません。(これがひじょうに厄介でした)

立ったら立ったで、上体を前屈させたり後ろにそらすこともできず、ドリフでお相撲さんのような着ぐるみを着てやるコントがありますが、僕が体操でそれらの動きをしようとする時は、あの着ぐるみを着て体操しているような感じになりました。

そして、整骨院などにも数箇所行きましたが、なぜか行けばいくほど、また自分でも少しでも治そうと気を付ければ付けるほど状況が悪化していき、立っているだけでやっとになり、他の部分も痛めたりいろんな事情が重なり、最終的には自宅で自力で治さなければならない状況になりました。(在宅でやる仕事だったのが、せめてもの救いでした)

しかし、、そこから驚異的に腰痛が回復していったのです! 自然治癒の力もありますが、インターネットなどでいろんな情報を調べ、自分の症状を改善できそうな本を読んで、そこに載っている改善のためのアプローチを毎日続けたこと、そしてそれまで自分がやってきた方法で間違っていることを止めたことが、大きいと思います。

私は整形外科医でも理学療法士でも整体師でもなく、ただの音楽を作るクリエイターなので、専門的な知識は全くありません。でも、専門家でないからこそ、また自分自身が痛みを味わったからこそ、先入観なく各方面の良いところを取り入れ、腰痛の痛みを改善することができ、また私のような人間が発信するからこそ、今腰痛に悩んでいる方にも希望が出てくるのではと思います。

あくまで僕自身の経験なので、骨格や生活スタイルの違う方にも合うかは分かりませんが、今回は、僕が腰痛を快くするためにひじょうに役立った、3冊の本をご紹介したいと思います!

◎ 腰痛を治すための3つのアプローチ

私がひどい腰痛になって、そこから回復していく上で少しずつ分かってきたことは、腰痛には大きく分けて、4つのタイプがある、ということでした。つまり、

 ① 関節の微妙なズレからくる動きの悪さが原因の腰痛

 ② 筋肉が緊張して硬くなって、血行が悪くなることが原因の腰痛

 ③ 痛みの原因が、全く別の場所にある腰痛

 ④ それ以外の腰痛(内蔵や血液の病気、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症 etc. が原因の腰痛)

ではないかと思うのです。(繰り返し書きますが、私は素人です。あくまでも私自身の体験から行き着いた推測です)

このうち、①②③ のタイプの腰痛は、自力である程度は回復させることができる気がします。つまり、関節のズレを調整する、② 筋肉を軟らかくする、③ 腰痛の原因になっている離れた場所を見つける、これを普段から意識していけば、腰痛はかなり改善すると思います。今回紹介する3冊は、①②③ タイプの腰痛を改善するために、多いに役立つと思います。

④ の場合は、自力で治すことは難しいかもしれません。

ただし、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の場合は、いろいろ調べた感じでは、レントゲンやMRIを見てそう診断されても、実際に出ている腰の痛みは、必ずしもそれが原因ではないことが大半らしく、つまり椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と診断されても、腰の痛みを取るアプローチをすれば、普通の人となんら変わらない日常生活を送ることができるのではないかと思います。なので、そう診断された方でも、まず、①②③ のアプローチをする意義は、大いにあると思います。

勿論、本当に椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が原因の痛みもあると思います。どうしても快くなる兆しがなければ、専門医に診てもらうのが賢明でしょう。

それでは、私が腰痛を改善させるために多いに役立った、3冊の本を紹介していきましょう! (ありがたいことに、今回紹介する3冊は、いずれも読むのにそれほど時間がかかりません)

◎ 腰痛を自力で治すために大いに役立つ3冊

1. 痛みの9割がたちまち消える 10秒関節リセット(羽原和則 著) ※関節のズレ

腰痛がひどくなった時、いくつかの整骨院に通ったが益々悪化した、と書きましたが、実はその時、悪くなっている原因はこれかな、と思い当たることがありました。諸事情あり、それまでによく通っていた整骨院に行かなくなっていたのです。そこでの施術で使われていた方法を調べると、AKA-博田法、というものでした。これが自分の腰痛防止には、すごく合っていたのじゃないかと思ったのです。(その後行った整骨院では、これはなされていませんでした)

この本は、AKA-博田法をより発展させた見地から書かれていますが、ぎっくり腰を含むほとんどの腰痛は、腰仙関節のズレから生じているもので、このズレを調整していくことで、腰痛の痛みを取り除いていくことができる、腰痛だけでなく他の箇所の痛みも同様、、大まかに言うとそういう内容です。(AKA-博田法 の場合は、仙腸関節のズレを正していきます)

セルフでできる、関節を調整する方法(10秒関節リセット)もいくつか紹介されており、寝たきりの人でもできるような、易しいけれど効果的な方法が多いです。慢性腰痛に悩む人が予防のためにするのにも合っていますし、ぎっくり腰などにも効果があるみたいです。(但し、決して無理はしないでください。私の場合は、一番悪かった最初の数日間は安静にして、自然治癒で少し快くなってからこの方法を取り入れました。)

イメージ的には、よくラジコンカーなどの子供のおもちゃで、少しネジをはめる角度が曲がっていたり、しっかりと部品をはめていないために、全然動かなくなることって経験あると思うのですが、人間の身体も、ほんのちょっとの関節のズレなどで動きが悪くなったり、そこから繋がっている他の部分が痛んだりするのではないかと思うのです。

2. カラー版 9割の腰痛は自分で治せる(坂戸 孝志 著) ※筋肉の緊張

過去にも何度かブログで紹介しました、腰痛緩衝法について書かれています。私は2012年にも、かなりひどいぎっくり腰をやっているのですが、、ここから回復する時に、この本は随分と役に立ちました。(実は私が読んだ本はカラー版ではない、最初に出版されたものです)

腰痛、腰が痛む原因は、筋肉の緊張(筋肉が硬い、凝っている)による血行不良であり、筋肉を軟らかくすれば痛みは消える、また筋肉が軟らかくなることによって、骨格も本来あるべき位置に戻って歪みが消えていく、というのが大まかな内容です。

ここで紹介されている方法は、デスクワークが中心で、何時間も座り続けている方が、慢性腰痛を解消・予防するのにも合っていますし、またぎっくり腰の場合、回復する時期にお尻の部分に痛みが出ることが多いのですが、その時期に緩衝法をするとかなりの効果が出ます。緩衝法も、それほどハードな動きが出てこないので、本当に身体が痛くて動くのも大変、という人にも向いていると思います。

(個人的な考えですが、SNSの動画などを見ていると、まるでアスリートでないとできないような動きの入っているストレッチなどもよく見かけますが、本当に身体が痛くてきつい人はその体勢をとるだけでも自殺行為、という印象を受けるものも多く感じます 笑)

また、この本には骨盤矯正の方法も載っていますが、私の場合は、どちらかというと、1. で紹介した本に出てくる「10秒関節リセット」の方が、自分の身体には合っているかもしれません。この本も1. と同様、「絶対に無理はしない」ことが大事です。

3. トリガーポイントマップ―症状から治療点がすぐわかる! (伊藤 和憲 著) ※別の場所に原因

今回、腰痛から回復していくにあたって、希望と同時に、一つの不安がありました。それは、全体的にはどんどん腰の痛みは取れていくのですが、1. の10秒関節リセット、2. の緩衝法をやっても、時折発生する痛みというのが、どうしても存在するのです。

その時にいろいろ調べて、これが良いのではないかと思い購入し試したのが、この本です。

身体に痛みが出ている時、痛みの原因となっている場所が実は別の部位にあって、その箇所と腰痛部分は離れているけれどつながっていて、そこを指で押してから離す(手技)ことによって、痛みが出ている箇所の血流を良くし悪い血を流してしまい、その結果痛みを取ることができる。その原因となっている場所のことをトリガー・ポイント、というのです。

この本を読む直前に偶然、身体のある箇所を指で押していたら、どうしても残っていた腰痛が消えたことがあって、後で本で調べてみると、まさにそこがトリガー・ポイントでした。

このトリガー・ポイントという概念は、私にとってはかなり革命的なもので、それからは、痛みが発生しそうな感覚があった時に、トリガー・ポイントを押さえて離す、ということをしています。これも、無理な体勢を取ったりしなくてもできることが多いです。また、この本では腰痛以外にも、身体のあらゆる箇所の痛みが生じた時のトリガー・ポイントが紹介されています。本当にお勧めしたい一冊です。

まとめますと、

 1. の「10秒関節リセット」で、腰の関節をズレを調整し、

 2. の「腰痛緩衝法」で、腰の筋肉の緊張を柔らかくし、

 3. の「トリガー・ポイントの手技」で、1. 2. でも取れない腰の痛みを取る

この3冊に書いてあることを毎日少しずつ実践するようになってから、それまでどんどん悪化していった腰痛が、どこにも通院することなく、日に日に回復していったのです! (時間のない時は、1. の「10秒関節リセット」を毎日やるだけでも、かなりの予防になると思います)

これはあくまでも、知識ゼロの素人の私の経験なので、読まれた方は、必ずしもその通りにいくとは限らないと思いますが、慢性腰痛で悩んでいる方は、試してみる価値は十分にあると思います。

そして、注意すべきことですが、全てかなり効果のあるものなので、ついつい頑張ってやろうと思ってしまいますが、どれも「やりすぎないこと」が大切です。どんなに良い方法でも、頑張りすぎると悪化する可能性もあります。自分の身体と相談して、少しでも無理だと思った動作はやめて、「残りは明日のお楽しみ」と考え、今できることだけをすると良いと思います。

◎ 腰痛がひどい時に気を付けた方がいいこと、その他

私が今回の経験を通して、腰痛がひどい時に気を付けた方がいいと思っていることや、気付いたことがいくつかあるので、それも書いていこうと思います。

○ あまり重い布団で寝ない。

寒い冬はしようがないですが、なるべく寝返りを打ちやすいように。寝返りが打てるかどうかが、早く治るかどうかの鍵になります。

○ トレーニングやストレッチ、ウォーキングなどを無理にしない。

ひどい時にやると余計に悪化します。回復し始めている時に、無理のない範囲でやるのは効果があるかもしれません。

○ 骨盤矯正は慎重に

骨盤矯正で腰痛が良くなる場合もあるのですが、一番元になっている、腰仙関節(もしくは仙腸関節)のズレがそのままの場合、逆に痛みが増して、悪化することがあると思います。(今回の私がそうでした) 額縁に入れて飾ってある絵が傾いている時に、(あまり現実的ではないですが)絵はそのままで額縁の角度だけを直すようなことになってしまう時もあるかもしれません。まずは、腰仙関節もしくは仙腸関節のズレを治していく方がいいような気がします。 ※ このあたりの知識は私は素人なので、もし専門的に見て間違った表現をしている場合は申し訳ございません。

○ 患部を冷やし過ぎない

自分の腰痛が悪化した大きな原因です。腰痛の時は患部が炎症していますが、炎症は悪い箇所を良くしようとしている意味合いもあります。

アイスノンなどで冷やすとその時は気持ちいいですが、炎症を押さえてしまうことになるので、回復が遅くなり、冷やし続けると悪化します。どうしても冷やしたい時は、本当に痛くて耐えられない時だけ、少しの時間にとどめておいた方が賢明かと思います。

○ 大抵の痛みは、決して気にしすぎではなく、理由がある

メンタルの調子が悪くなると血流が悪くなるので、精神的な理由で腰が痛むということは、確かにあるかもしれません。でも大抵の場合は、なぜか急に腰が痛くなってくる時は、知らず知らずのうちに、なにかしら痛くなるような動作をしていることが多いように思います。自分の場合、腰に気を付けていても、別の場所にある、トリガー・ポイントに負担がかかる動作を行なっていることが多かったです。

朝と夜になると痛みが出る、という場合も、副交感神経がよく働くというのも理由の一つだと思いますが、それと同時に、朝と夜にやる動作、寝たり起きたり顔を洗ったりする動作の中に、痛みを発生させる動きが入っていることが多いような気がします。

とはいえ、いつも痛みを気にしているよりも、何かに集中していたり、楽しいことを考えていたりする方が、結果的に痛みをあまり感じず快適に過ごせるのは間違いありません。「痛みには原因があるから、その原因を取り除いていけばいい」という前向きに捉えていく気持ちと、痛み自体をあまり気にし過ぎずに日常生活を送ることが、大切だと思います。

○ あくまでも自分は素人だと自覚すること

ここまでいろいろ書いてきましたが、確かに今の時代、ネットなどで検索するといろんな有益な情報が出てきて、すごく参考になるのですが、自分自身が今までに何年もかけて勉強して得た知識ではなく、所詮は付け焼き刃です。本で読んで試している方法も、もしかしたら100%完璧にはできていないかもしれません。なんでも知ったような気になってしまうと過信につながるので、あくまでも素人である自分が試している、という自覚を忘れないことが大切だと思います。その自覚を持つことで、無茶をすることを抑制することができ、結果的に腰痛も快くなりやすいと思います。

以上、素人が経験から語る、薬も注射も手術もしない、自力で腰痛を治すために多いに役立つであろう、3冊についてのお話でした。大方の腰痛は、やり方次第ではかなり改善すると思います。この記事を読むことによって、今腰痛で悩んでいる人が少しでも希望を持っていただけるとうれしいです!

p.s

疲れた時、リラックスしたい時は、こちらの方もぜひ聴いてくださいね!

https://linkco.re/gGAqRbFa?lang=ja

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