初めて好きになった音楽 フュージョンと谷村有美 後編

小学校6年生の時の、エレクトーンの発表会で「フュージョン」という音楽に目覚め、風邪で寝込んでいた時にラジオ放送で聴いた、「ジャズ」という音楽が好きになり、中学校に上がってから、エレクトーンが大好きになって、FMラジオ放送で、国内外のフュージョンやジャズ、大人向けの音楽を聴くようになって、同年代の友達と、全く音楽の話が噛み合わなくなっていた時、、、
 
NHKの教育テレビ(今のEテレ)で放送されていた、アマチュアバンドマンのための番組「ベストサウンド」を、見る機会がありました。
 
アマチュアといっても、出演されている方々は、かなり上手な人ばかりです。やっている音楽は主に、フュージョンやラテン音楽、、、まさに僕にとって、興味の湧く内容の番組でした。(しかし、この番組、今放送したら、おそらくほとんどの人が、難し過ぎて理解できないでしょう 笑 アナログ時代だからこそ成り立った番組だと思います。)
 
メインの司会は、ラテン・フュージョンの第一人者のピアニスト、松岡直也さんでしたが、、松岡さんと一緒に司会をしている、アシスタント的な若い女性が気になりました。名前は、谷村有美(たにむらゆみ)さん、まだ出始めの若手シンガーソングライターです。
 
この、谷村有美さん、、、とても可愛らしい顔をしているのですが、、羊の皮を被った狼、とでもいうのでしょうか、、実はものすごい方だったのです。
 
司会だけでなく、ときどき、アマチュアミュージシャンに混じって、一緒にキーボードを演奏するのですが、一度見ただけで「この人は、只者ではない」とすぐに分かりました。クラシックピアノ的な上手さはもちろんあるのですが、それだけでなく、「キーボーディスト」としての、グルーヴの感じ方や音の選び方が、「長年、ピアノ習ってました」というレベルではなく、まるで、スタジオ・ミュージシャンに近いレベルなのです。
 
(ニコニコ動画にも、ライブでバブリーな服を着ながら、リチャード・ティーの曲をキーボードで弾く場面が、まだアップされていると思いますが、興味のある方は、それを見てみてください。)
 
本業である、自分のオリジナル曲を披露する時間もあったのですが、そこで披露された、「生まれたての朝 ~Brand-New Sunshine」という曲も気に入りました。声が透き通るように綺麗で伸びやかで、楽曲はすごくフュージョン的でテクニカルでカッコ良くて、、でも、全体的な雰囲気は、キラキラした可愛らしさや、ちょっと脆いところも売りにしている、これから期待のシンガーソングライター、というのが前面に出ていました。
 
フュージョンを歌モノにしたような音楽性を持ち、お嬢様っぽい可愛らしい新人アーティストで、キラキラ感や脆さも残しつつ、、でも、ものすごい楽曲を書いて、ものすごいキーボードプレイもする、、、そのギャップに惹かれ、僕は谷村有美さんのことを、J-POPのアーティストで、初めて「音楽的に」意識してファンになりました。
 
しかし、、、問題がありました。この、谷村有美さんのことを知っている友達が、当時誰一人いなかったのです。僕は依然として、友達と邦楽の話をする時は、一番好きな人ではなく、その当時流行っていたアーティストを話題にして、会話を合わせなければなりませんでした。
 
今のようにネットで検索したり、YouTubeで手軽に曲を聴いたりもできず、、手段がほとんどない状態で、僕は毎日、新聞のテレビ欄やラジオ放送を隅々まで調べ、また音楽雑誌を立ち読みして、目次のタ行をひたすら調べながら、谷村有美さんの情報を収集していました。ラジオ放送に出ると分かった日には、かなり気合を入れてスタンバイです。(当時、石黒賢さんも出ていた「ホテル物語・夏!」というドラマは、谷村さんの「明日の恋に投げKISS」という曲がOPとして使われましたが、そのためにだけ毎週観ていました)
 
 
幸い、アルバムは3rd以降は、田舎のレコード屋さんにも置いてありました。CDデッキも持っていなかったので、カセットテープで買って(昔はカセットテープでアルバムが売っていたのです!)、、隠れキリシタンのように、密かに聴いていました。「ボーイ・フレンド」「がんばれブロークン・ハート」「HALF MOON」「もう恋は」「ひとつぶの涙」「愛は元気です」etc…    特に「愛は元気です」が、谷村さんの曲の中ではフュージョンっぽさがほとんどないのですが、なぜか好きでした。
 
高校生になると、少しずつ谷村さんの知名度が上がり、ミュージック・ステーションに出たり、あと、遂にNHK FM放送の毎週放送のレギュラー番組も持つようになります。友達の間でも、谷村さんのファンがちょくちょく出てきて、ピアノスコアなども発売され、万々歳、、かと思ったのですが、、、
 
なぜか分からないのですが、人気が出てきて、一般的な知名度が上がれば上がるほど、、数年前ほど聴かなくなっていきました。好きなのは間違いないのですが、、、これって何なんでしょう? (ショートにしてから人気が出たのですが、髪が長かった頃にファンになったので、それも若干関係あるのかもしれません 笑)
 
 
数年前に、僕はアニメ「うちのタマ~」シリーズの、OP曲を書かせていただいたことがあるのですが(といってもすごく短い放送時間のアニメでしたが)、かつては谷村有美さんも「愛は元気です」で、OPを担当されていたので、、ちょっと感慨深い気持ちになってしまいました。
 
 

 

さて、、、もう少しで、いよいよ音楽配信始めますので、しばしお待ちください。

 

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