作曲家から見た、CHAGE & ASKA その4 ~二人の個性、相乗効果~

明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします!
ここは、作曲家としての、個人のブログなのですが、今は昨年からの流れで、CHAGE & ASKAさんについて、ずっと書かせていただいています。(今回含め、あと2回書こうと思います)
今回は、CHAGE & ASKAというユニットの、CAHGEさんとASKAさんの個性の違い、そして、この二人が揃った時の、相乗効果について、書いていければ、と思います。
(現在のCHAGE & ASKAは、2009年に無期限活動休止し、昨年、ASKAさんが、脱退を発表しております。今後も、デュオとして活動を再開するのかどうかは、全く分かりません。なので、今回は基本的に、2009年までの活動に限定して、書かせていただこうと思います。)
CHAGEさんとASKAさんは、二人とも、素晴らしい歌唱力、音楽性、作詞・作曲能力を誇り、ソロでも堂々とやっていける方達です。そして、実際に二人ともソロ活動もされています。
また、二人とも、主役にも脇役にもなれる人で、CHAGEさんのリードボーカルも、ASKAさんのハモりも、素晴らしいものがあります。因みに、CHAGEさんリード曲で僕が一番好きなのは、「もうすぐ僕らは ふたつの時代を超える恋になる」です。
こんなすごい二人が組むのですから、このユニットが、ブレイクしないわけがありませんでした。
音楽的に見た場合、二人の個性ですが、楽曲的には、CHAGEさんの曲は、Aメロにインパクトのある曲が多く、ASKAさんの曲は、サビにインパクトのある曲が多いような気がします。(全部が、ではなく、傾向の話です)
日本ではとにかく、「サビ、サビ、サビ!!!」と、僕も仕事をする時、口すっぱく言われ、また自分もそういうふうに作っている部分もありますが、、世界的にみた時、スタンダードと呼ばれる名曲は、必ずしも何が何でもそういうわけでもなく、Aメロに一番インパクトが来る楽曲も、とても多く見られます。
ルーツがあまり見えづらい、CHAGE & ASKA さんですが、おそらく、CHAGEさんの方が、洋楽の影響を強く受けていて、ASKAさんの方が、日本の良質な歌謡曲の影響を強く受けているのではないか、そう思います。(でも、以前にも似たことを書きましたが、二人とも、それほどそこにこだわっているようにも見えず、音楽的に自然な流れで、そういう楽曲になっているように感じます。)
そして、、CHAGE & ASKAとして組んだ時に、僕が勝手に感じていることですが、
「カッコ良さのCHAGE」「普遍性のASKA」
とも言えると思います。
もちろん、CHAGEさんもASKAさんも、十分、普遍性もカッコ良さも兼ね添えていると思いますが(そうでなければ、ソロ活動はできません)、二人で組んでいる時に、どちらかというと、この傾向が強くなるような気がします。(異論もたくさんあると思います)
その中でも、特に「カッコ良さ」の部分について、すごく思うことがあります。
先ほど、「カッコ良さのCHAGE」と書きましたが、CHAGE & ASKAとして活動している時において、カッコ良さを産み出す担当は、CHAGEさんだと思うのですが、
実は、ASKAさんが近くにいる時、CHAGEさんの産み出す「カッコ良さ成分」が、大幅にアップしているような気がします。
そして、CHAGEさんの産み出した「カッコ良さ成分」を受けて、今度はASKAさんも相乗効果により「カッコ良さ」を、ひじょうに高い水準で、表現しているように思います。
つまり、
「CHAGEさんが高水準のカッコ良さを『産み出す』には、ASKAさんが必要」
「ASKAさんが高水準のカッコ良さを『表現』するためには、CHAGEさんの『産み出す』カッコ良さが必要」
「この無限ループによって、CHAGE & ASKAは、普遍的且つカッコいい、音楽ユニットとして成立する」
これが、CHAGE & ASKAが、国民的スーパー・デュオとなった、要因だと思います。
これが、特に如実に出ているアルバムは、1999年にリリースされた「NO DOUBT」だと思います。最近はあまりクローズアップされていない作品ですが、サウンドも楽曲も歌唱も、とにかくカッコ良いアルバムです。
また、これはASKAさんのソロになりますが、1998年にリリースされた「kicks」という、異常にカッコ良いアルバムがあります。これは、母体にCHAGE & ASKA があったからこそ、表現できた名作だと、個人的に思います。
現在、お二人は、ソロ活動をされていて、今後、CHAGE & ASKA として活動する可能性があるかは、全く分かりませんが、

逆に考えれば、CHAGE & ASKA という母体を持たない、二人の音楽的な普遍性、カッコ良さに注目していくと、また新たな発見があるのではないか、一人だからこそ産まれるものもあるのではないかと、そこに注目していくのもいいのでは、と思っています。ファンとしても、音楽の大先輩としても、暖かい目で見ていきたいものです。

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