ライバル

作・編曲や作詞などを仕事にしている方で、「この人には負けたくない」という、身近な人をライバルとして据えて、作品を制作しようとする人も、多いのではないでしょうか?
 
僕も、昔はそういうことを、少し意識したことがあるのですが、最近は、なるべく、人のことは気にしないようにしています。(でも、たま~に気になります。人間なので。)
 
なぜ気にしないようになったかというと、僕の場合、身近な誰々というクリエイターさんに勝ちたい、負けないぞ、みたいに思った時は、大抵、その人に負けてしまうからです。(トータルで見た時、実際に負けているのかは分からないですが、そう思います) そして、ライバル視した人は、僕を尻目に、どんどん大活躍していきます。
 
ある時期にそういうことに気付いて、身近な人ではなくて、世界的にも高い評価を得ている、すごく憧れている人、尊敬している人を目標にするようにしたら、あまりそういう、小さな勝った負けたは気にならなくなり、自分のペースで仕事できるようになり、精神的にも楽になりました。身近なクリエイターさんの最近の活動なども、あまりチェックしなくなりました。
 
人によって、得意なことや持ち味も全然違いますし、いつ旬が来るかも違います。生活環境も違いますので、比較しても無駄だと思ったのです。
 
そして、気が付いたら、昔ライバルかも(?)と思っていた人が、もう音楽業界にいなかったり、そういうことも少しずつ出てきました。
 
これは人によって違うので、誰かをライバル視して勝負しあって、その結果自分を伸ばしていく、そういうのがすごく向いている人も、きっといるかもしれません。
 
でも、大事なのは、「結果的に勝つ」ことなので(なんだかんだで、これは実は重要です)、そのための手段として、敢えて身近にライバルを作らない、意識しない、という方法もありかな、と思います。相手と直接戦うジャンルではないので、相手関係なく、良い作品を書いていけば、自ずと評価も高くなると思います。
 
たまに、僕を目標というか、競争相手として見立てて、負けないぞ、みたいに思われる方がいらっしゃるのですが、そういう時は、
 
「僕はあなたと勝負したら絶対に負けるから、戦いません。もっとすごい人がたくさんいるので、高いところを目指した方が絶対にいいですよ。」
 
と言って、断るようにしています。
 
しかし、果たして、僕をライバル視しようとしたその人は、しばらくしたら、大物アーティストの表題曲を見事に書きました!
 
僕の場合、こういうことが、昔から本当によくあるのです。プラスに解釈すれば、周りの人に良い影響を与えているのかもしれません。なので、同業者の方、あまり僕のことをライバル視しないでください、どうぞお手柔らかに 笑

 

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