その57 取り残されていく

台風の方、大丈夫だったでしょうか? 私の地域は、停電もなく、なんとか大丈夫でした。
 
いろんな状況の方がいると思いますが、皆様がそれぞれの生活の中で、少しでも心も身体も穏やかに過ごされていくことを願っております。
 
 
2005年当時)
 
この年の3月に、やっとメジャーでの第1作をリリースすることができたのだが、僕の周りでは、すごいことがどんどん起きていた。
 
3月には、音楽製作のフクシ先生が、有名若手男性アイドルグループのシングルA面曲を、作・編曲された。
 
フクシ先生は既にたくさんの実績がある方で、有名映画の挿入歌なども書かれていたが、これはその中でも、一番の仕事だった。自分のことのようにとてもうれしく、タイアップのCMを見るために、朝6時台に起きてチェックしていたのを覚えている。
 
そして、5月には、昨年末に急遽仮歌を歌ってくださった、同じ事務所のミサコさんの作曲した曲が、女性J-R&B歌手のシングルA面曲としてリリースされた。これは、ゴールデンタイムの有名ドラマの主題歌にもなって、大ヒットした。
 
「頑張ってる人は、何かしらの形で実を結ぶ・・・」
 
そう思いながら、黙々と曲を書いている時、クリエイター友達のヒビノ君から、電話がかかってきた。
 
「僕、ついに、決めましたよ!」
 
なんと、ヒビノ君は、3月にフクシ先生が書いた、有名若手男性アイドルグループの次期シングルA面作品を、作曲したのだった。これは、7月リリースで、バレーボールのイメージソングとなった。
 
とにかく、街中では、これらの曲がいたる所で流れていて、聴かない日はなかった。
 
自分のお世話になっている方や、同じように頑張っている音楽仲間たちが、誰でも知っているアーティストに、誰でも知っている曲を書いていく、素晴らしいことだったし、おめでたいことだった。
 
上記に上げた人達だけでなく、アレンジでお世話になった方や、ネットで知り合った方、、、同世代の同じような境遇の人達が、次々と有名アーティストのシングル曲(それも大型タイアップ付きの)を決めていく。
 
「自分は自分・・・」と言い聞かせながらも、なんとなく寂しさというか、頑張っても頑張ってもそこまで辿り着けない自分に対して、ふがいなさを感じていた。嫉妬とかではなく、「ああ、この人たちは少しでも楽になれるんだな。」という意味で、羨ましい気持ちだった。
 
「ああ、あのドラマの主題歌が決まってたらなあ・・・」

(次回) その58 二人の女子高生

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