(2005年当時)
3月9日、作曲家として、メジャーでの初めての作品がリリースされた。
アニメ「機動戦士 ガンダムSEED DESTINY」 放送内の、プラモデルのCMで流れる、「終わらぬ未来」という楽曲。歌っているのは、「KUSU KUSU」というバンドでもボーカルを担当されている、川上次郎さん。
アレンジは、僕が最初に作ったデモから、かなりリニューアルされていて、アニメの世界観に近づいたものになっていた。他の方がアレンジされる時は、それまで気付かなかった自分の楽曲の長所が、生かされていることが多く、とても勉強になる。
今思えば、、、なんて素敵な、作曲家デビューだったのだろう、と思う。こんな有名なアニメ関連の楽曲なんて、最初から、そう簡単に取れるものではない。
なんだかんだ言いながら、そのCMが流れる月は、今まで観たことがなかった、「機動戦士 ガンダムSEED DESTINY」を、毎週録画しながら観ていた。僕が子供の頃に観た、初代の「機動戦士ガンダム」とは、随分と雰囲気が様変わりしていたが。
また、これを機会に、今までコンペをもらってきたスパと、専属契約する運びとなった。エリートな方が集まっている、この事務所の専属作家になるということも、実際は、なかなかできることではない。
人間どうしても欲が出てくると、足りないことを数え始めて、それらが大きな不満に思えてくるけれど、、今あることで、プラスなことに対して感謝をしていく、そういう気持ちが本当に大切だと思う。
一つでも何かあるのと、全く何もないのは、大きな違いだ。これから、どんどん実績を積んでいこう。
(次回) その57 取り残されていく
(前回) その55 一兎を得る
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